The long story of the contacts of “the other side”

会 期:1月15日[金] から 2月28日[日] 12:00-19:00 
開館日:金土日月 [休館日:火水木および2月5,6,7日]
オープニングパーティー:1月16日[土] 18:00-21:00
トーク:1月16日[土] 14:00 から16:00
本展および、これまでの活動をアーティスト自身が解説します。
ワークショップ:2月27日[土] 14:00 から 16:00 滞在中の活動と今後の展望をアーティストとキュレーターで発表します。

Yishay Garbasz:The long story of the contacts of “the other side”

ベクソン・アーツ・京都では、2016年1月2日より3月5日までイシャイ・ガルバシュを迎えてレジデンスプログラムと、1月15日より2月28日まで展覧会を行います。

築78年の和風建築の室内に、イシャイは昨年NYで発表した、ベルリンの壁や韓国の38度線の壁、北アイルランドのピースウォール、パレスチナウォールなど様々な「壁」を扱ったシリーズの展示をします。また2ヶ月におよぶ滞在では、新しいプロジェクトの模索などを行う予定です。

イシャイ・ガルバシュは、ベルリン在住の写真家・インスタレーションアーティスト。1970年イスラエルに生まれ、2004年アナンデール・オン・ハドソンにあるバード大学にて写真の学士号を取得。イシャイは「トラウマ」をテーマとして制作し、2004、2005、2007年はホロコーストを生き延びた自身の母親の手記をもとに制作した《In My Mother’s Footsteps: Journey Through the Landscape of One Survivor’s Holocaust》でWatson fellowshipを受けています。

2011年以降の福島の海を撮影した作品は2015年度のボストン美術館《In the Wake:Japanese Photographers Respond to 3/11》に出品されました。日本ではトーキョー・ワンダーサイトのレジデンスプログラム、ワコウ・ワークス・オブ・アートでの個展等がありますが、京都での展覧会は初めてとなります。 展覧会のタイトルが指し示すのは、「ロングストーリー」。物語りの内容は、「コンタクト」。さて、どこへ接触するのかと言えば、「アザーサイド」。

それはどんなお話なのでしょう。壁の向こう、別の世界・・・重要なのは、私たちが今いる場所ではない、ということ。そして触れたことがない、ということ。触れてはならぬ場所、届かない彼方の物語り。私たちはチャンスさえあれば何処へでもどこまでも行くことが可能ではないか、チャンスさえあればお互いに理解できるのではないかと考えがちです。互いに話し合えば理解しあえ、「違う世界」も私たちの理解の範疇になると錯覚します。知るほどに向こう側が遠くなる世界、触れてはならない世界の存在を忘れがちです。

このタイトルは展覧会とレジデンスプログラムの両方を含む、アーティストの今回の京都での活動全体につけられました。
詳細は随時更新いたします。

 

logo_berlinlogo_israel助成:Berlin Senate’s Cultural Affairs Department
後援:イスラエル大使館