会期:2024年12月12日(木)から12月15日(日)(4日間)
時間:15時から20時
会場:Baexong Arts Kyoto 京都市南区東九条中札辻町27-3
(建物の名前で検索すると入れない道(一つ北の道)を案内するので、住所「京都市南区東九条中札辻町27」で検索してください。「丸福産業」側の道から入ります。)
*15時前に来られる方は事前にお知らせください。
連絡先:c@baexong.net(ユミソン)
クロージングイベント:最終日の12月15日(日)18時から振付家・ダンサーの伴戸千雅子によるパフォーマンスがあります。
2024年12月12日(木)から12月15日(日)の4日間にわたりオープンスタジオ、「周らない地球」展をBaexong Arts Kyotoにて開催いたします。
この展覧会は2024年に2回行われたパフォーマンスをもとに構成されています。パフォーマンスは、中江嘉男の絵本を元に各表現者が制作する構成で、Arata-Alicia Kitamuraが企画しました。2回行われた公演は両方とも「進行途中の公開」で、あと何回行われると「完成を公開」するのかは誰にもわかっていません。
ユミソンはこのふたつの公演をベースとしたインスタレーション作品を、12月に京都のベクソン・アーツにて開催します。パフォーマンスではなく展覧形式で作品を見せます。先の公演の後続ではなく、スピンオフといったところです。タイトルは「周らない地球」です。会期は短いですが、ユミソン本人が在廊していますのでご高覧いただけますと幸いです。
また会期の前日や翌日じゃないと行けない、時間が15時より前になりそう、京都いくから泊めてくれー!という人がいましたら事前にご連絡ください。対応できる場合があるかもしれません。
私(ユミソン)は、今年4月の公演ではAIとのズレた対話を通して、斜視から望遠鏡を覗く世界を探る戯曲を書きました。10月の公演では、私たちの認識を遡ろうと、しりとりや反復する言葉、ズレていく映像を使った身体表現を試みました。
中江の描く絵本の中の主人公は、永遠に歳をとることがない、つまり「思春期を抜け出すことのできない女性」でした。また、私が絵本を抜け出して、星たちと対話して考えたことは、発展する科学技術によって、まるで全てを把握する力を人類は手に入れたようだということです。一方でその力は私たちに役立つことは無いかもしれない、という予感も持ちました。なぜならメタ的な能力は未来から手を伸ばして統括する力であり、私たちの身体が存在できるのは現在だけです。私たちは時間と空間の働きを少し忘れてしまったようです。
地球は周らず、頭上をめぐる星たちが周っている。依然として地球は平らなままです。それでいて全てを管理しようと未来からも手を伸ばしてきます。周らない地球は私たちを嘲笑っています。私は、地球が周らずに世界の中心になっていることに苛立つ一方、それが日常的な感覚で安心もしています。その感覚が表現できたらと思っています。
ユミソン
ユミソン
現代芸術家。Baexong Arts運営。 自分が育った地域へ影響を返すリーディング・パフォーマンス《うまれっぱなし!》から活動を開始。2004年頃から表現形式はインスタレーションへ変化。個展は《ユミソン》展(2013、愛知)、《Place as an extension of body》展(2017、ロンドン)。 企画は、《ずれはからずもぶれ》展(2024、東京)、《Oriental discourse》展(2019、東京)、《When The Wind Blows》展(2015、北アイルランド)共同キュレーター、福島市と共催《土湯アラフドアートアニュアル2013-2014》総合ディレクター、宮城県栗駒市の風の沢ミュージアム(2014-2017)ディレクター、ブロックチェーンテクノロジーを扱うスタートアップのアート部門ディレクター等。
伴戸 千雅子
振付家・ダンサー。
演劇、バリ舞踊、舞踏を学び、1999-2011年ダンスグループ「花嵐」で活動。以降、ミュージシャンやパフォーマーと即興セッションや作品づくりを行う。2015年、一般の女性たちの体験をもとに、子育て・性・介護を描いた舞台「おしもはん」を企画・演出。04年から、視覚障害のある人とのWS、作品「直美の夢」「touching face」を上演。08年から知的障害、精神障害を持った人を対象にしたダンスプログラムの講師を務める。 キタムラアラタとは演出作品「鳳人話」(2004年)、ボルヘスプロジェクト(2005年)に出演。それ以降、「マニラの女」、「CHICO PROJECT」などのパフォーマンスを作り共演する。