12月26日:岸井大輔さんトーク:「芭蕉・茶屋・普請」

~劇作家岸井大輔による、日本を批評的に演劇にするシリーズ「始末をかく」についてのトークイベント~

ベクソン・アーツ・京都では、劇作家の岸井大輔さんを招いて、「茶屋」を軸にお話を伺いたいと思います。
岸井大輔さんは、2014年福島県福島市にて行われた芸術祭・アラフドアートアニュアル2014にて《始末をかく2/福島に芭蕉(バナナ)を移植する》という戯曲をもとにした展示を行いました。バナナの木ような南国の風景を思い起こさせる芭蕉という植物を日本の違和感の象徴ととらえ、その移植を通して個性のオルタナティヴをリサーチし、試演をする試みです。その後、始末をかくは形を変えながら、《始末をかく4「茶屋建築に求めてゆかなければならぬ」》にまで発展をしました。今回は、日本の違和としての芭蕉から茶屋建築へと岸井さんの興味の対象が移行していった経緯や、違和というもの自体についてお話ができればと考えています。

「茶屋建築に求めてゆかなければならぬ」より 撮影:小宮麻吏奈
「茶屋建築に求めてゆかなければならぬ」より 撮影:小宮麻吏奈
ゲスト:岸井大輔(劇作家)プロフィール
聞き手:ユミソン(アラフドアートアニュアル2014総合ディレクター、ベクソン・アーツ・京都ファウンダー)
日時
2015年12月26日 18時から20時ごろまでトーク、22時頃まで懇親会
料金
1,500円(懇親会費も含まれます。用意もありますが、飲まれる方はご持参くださると嬉しいです。)
申し込み
トークタイトル、参加者全員のお名前、代表者さまのお電話番号をお書きの上、c@baexong.net宛にメールをお送りください。会場は地図にてご確認ください。アクセスマップ。道に迷ってしまった場合はお電話(050-5857-8454)をください。


前日には「ベケットは何を招いたか」演劇に興味がある演劇人以外のアーティストのための基礎戯曲講座−7ベケット「しあわせな日々」があります。併せてご参加ください(遠方の方は先着で宿泊可能ですのでお問い合わせください)。


後記:参加者は社会学を専攻している大学生・院生の2名の小規模なトークになりました。始末をかくは、2018年までの5年間で5回の公演を持つ、そして最初に5公演の内容は決まっている、ということで、「芭蕉から茶屋建築へと岸井さんの興味の対象が移行していった経緯のお話を聞きましょう」という企画は(岸井さんに企画書は事前に確認してもらっていましたが)そもそも間違いであるので、本日は違う話をすべきだという指摘をトーク中にされました。そして、岸井さんから現在の若手劇作家や生死観についての話があり、参加者の所属や専門としていることのヒアリング、それに受けてのお話をされ、今までの岸井さんの全体の活動からいくつかピックアップされたお話をしたのちに、福島と横浜で行った始末をかくの活動報告をされました。