2月27日:Yishay Garbasz滞在成果報告会

ワークショップ参加者にパフォーマンス跡を見せるイシャイ・ガルバシュ

イシャイ・ガルバシュの2ヶ月間におよぶ滞在の活動と今後の展望をアーティストとキュレーターで発表しました。
イシャイ・ガルバシュによる展覧会『The long story of the contacts of “the other side”』については、こちらをごらんください。

過去に行ったパフォーマンスと映像作品について説明を行うイシャイ・ガルバシュ
過去に行ったパフォーマンスと映像作品について説明を行うイシャイ・ガルバシュ

滞在中に新しいプロジェクトを2つ進行しはじめたイシャイ・ガルバシュ。今回はそのうちの一つのプロジェクトを説明するため、過去の関連する作品の説明を行いました。過去の作品の内容は、母親がホロコーストにて腕に施されたナンバリングをアーティスト自身にも施すというもの。母親は過去との会話を断絶させるためにナンバーを腕から消去し、アーティストはその消されたナンバーを自分の腕に施すとこで、人々の視覚に触れやすくし、過去との会話を継続させている。

実際に参加に焼印の跡を触れてもらったり、どのような経緯で作品が実現したのか、アーティストとしてその後の生活の送り方などを交えて報告がなされました。

イシャイ・ガルバシュとの新作について説明をするユミソン
イシャイ・ガルバシュとの新作について説明をするユミソン

イシャイの過去の作品の説明の後は、本企画のキュレーターで、次回作はアーティストとしても共同制作をするユミソンから、プロジェクト全体の説明がなされました。制作途中の次回作の映像をワークショップ参加者に見てもらい、質疑応答や、どのように実現可能なのかなどの意見の交換などが活発に行われました。ワークショップは16時までの予定でしたが18時すぎに一度終了をし、残った参加者にて、夜半過ぎまで活発に議論や意見交換が続きました。

次回作は、『Throw the poison in the well(井戸に毒を投げる)』というタイトルで、憎しみや不安の感情がどのように視覚化されるのかがテーマとなっており、KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭のサテライトイベント『KG+2016』にて発表されます。


ワークショップ日時:2016年2月27日[土] 14:00から16:00
発表者:イシャイ・ガルバシュ、ユミソン
通訳・協力:小淵由紀子、松村美穂